これまでに乳がんを2回経験しました。いわゆる異時性両側乳がんで、左右でサブタイプも異なっていました。今日は、私がどういう経緯でそれぞれの治療を選んだのかを書いておきたいと思います。あくまで私個人のケースの話です。
初発の乳がん(左・ルミナルA)
初発だった左乳がんはルミナルAの浸潤がんでした。ホルモン受容体は強陽性、HER2スコアは1。部分切除と放射線治療を行い、現在もホルモン療法としてノルバデックスを飲み続けています。
2年後、対側にトリプルネガティブが見つかった
初発から2年後、今度は右乳房にがんが見つかりました。タイプはトリプルネガティブでした。
トリプルネガティブはホルモン剤も分子標的薬も効かないため、一般的な治療としては抗がん剤が選択肢として挙げられます。
私が抗がん剤を選ばなかった理由
それでも私は抗がん剤を選びませんでした。
理由は、増殖率のグレードが1、Ki67が20〜30%と低めだったからです。抗がん剤は増殖を抑える薬。でも私のがん細胞は増殖率が低い。そう考えると、副作用で生活の基盤を崩すリスクの方が大きいと感じました。あとは、直感もありました。
この思いを正直に主治医に伝えたところ、先生はこう言ってくださいました。
「トリプルネガティブというのはホルモン剤も分子標的薬も効かない雑多な集団。抗がん剤が効くものもあれば、効かないものもある。あなたのステージやグレード、Ki67の数字、そして意思を総合的に考えて、抗がん剤をしないことにしましょう」
私はさらに思い切って聞きました。「もし先生のご家族が同じ状況だったら、どうされますか?」と。
先生は少し考えてから「私の家族を今頭に浮かべていますが…やはり同じ判断になると思います。ステージや条件が違えば、また違った判断になりますが」と答えてくれました。その言葉で安心しました。
転院という選択
実は右乳がんが見つかったとき、最初にかかっていた大学病院の主治医と意見が合わず、転院を決めました。ガイドライン重視の病院では、私の希望はなかなか受け入れてもらえませんでした。自分の意思を尊重してくれる先生に出会えたことが、今の治療選択につながっています。
現在のフォロー体制
現在も3ヶ月に一度、腫瘍マーカーとエコー検査を受けています。とても人気のある先生で、診察は半日がかりになることも多いですが、この先生に診てもらえるという安心感に心から感謝しています。
私の経験が、同じような状況で悩んでいる方の参考に少しでもなれば嬉しいです。治療の選択は本当に人それぞれで、正解は一つではないと感じています。


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